硬膜外腫瘍 of 脊髄外科ジャーナル



脊髄外科を新たな観点から見直していきたいと考えています



硬膜外腫瘍

椎体腫瘍は硬膜の外側に発生する腫瘍で,ほとんどが悪性腫瘍です.悪性腫瘍の中でも背骨に転移する癌が最も多いといわれています.全癌患者の5%に脊椎への転移が存在すると言われており,その中で多いのは肺癌,乳癌,前立腺癌,腎臓癌です.腫瘍の発生部位を中心として強い痛みを発生することが多いです.また,急速に足が麻痺してしまうこともあります.診断にはMRIの検査が必要ですが,圧迫骨折や化膿性脊椎炎と鑑別することが困難な場合があります.
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状況に応じて,放射線治療,化学療法,手術治療が行われますが,最終的に予後が悪く,痛みの緩和が主目的となる場合が多いです.