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泌尿器科・男性不妊センター

外来診療担当表

概要・特色

泌尿器科は腎臓から尿管、膀胱、尿道という尿の通路や、前立腺、精巣、陰茎という男性生殖器の病気を診ています。取り扱う病気として腫瘍(腎がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん)、炎症(腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎、性行為感染症)、尿路結石や尿失禁、勃起不全(ED)などがあり、特に最近は高齢化が進んでいることもあって、前立腺肥大症や過活動膀胱などが増えています。さらに、女性で排尿の問題で悩む方も増えています。

こうした病気は、下半身の病気であることから恥ずかしく感じるということに加え、症状が自覚しにくいものが多いことから、悪性疾患が進行するまで診察に来られない患者様も多く見られます。しかし他の部分の病気と同じで、できるだけ早く病気を発見し治療すれば治るものも少なくありません。最近増加の著しい前立腺がんにおいても、早期の発見、治療が重要です。

当院では内科など複数の診療科があることから、そちらで診察を受けて泌尿器科の対象だと気づかれる場合もあります。尿の出が悪いとか、頻回に尿に行くなどの症状でお困りでしたら、最近では新しい薬も次々と開発されていて、それらの症状を治すこともできますので、ぜひ診察を受けられるようお勧めいたします。

勃起不全(ED)についても各種治療薬を備えておりますので、ご遠慮なくご相談下さい。

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男性不妊センターについて

当科は一般泌尿器科に加え男性不妊症に対する手術加療に力をいれております。

不妊症とは妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで1年間性交をしているにもかかわらず妊娠しないものをいいます。
不妊症の原因は男女様々ですがその割合は男性因子24%、男女両方24%、女性因子41%、原因不明11%と言われており、半数は男性側に因子があるといわれています。

男性不妊の原因としては①精子を製造する能力に問題がある場合(造精機能障害)、②生み出された精子がペニスの先まで運ばれない場合(精路通過障害)、③性交渉がうまくできない場合(精機能障害)に分けられ、この中の約8割が①の造精機能障害と言われています。

造精機能障害の中で原因がはっきりしているものの1つとして精索静脈瘤が挙げられます。
精索静脈瘤は蔓状静脈叢(精巣上部・周辺の静脈)の異常な拡張・屈曲を認め主に左側に起こります。
静脈瘤によって精巣機能低下が起き精液所見の悪化を起こします。年月の経過とともに精巣への悪影響が進行するため二人目不妊の約78%が精索静脈瘤が原因といわれています。罹患率は一般成人男性で8~23%、男性不妊患者では21~39%と報告されています。
静脈瘤の診断は視診・触診に加え立位腹圧下に鼠経・陰嚢部の超音波カラードップラーで診断します。

当科ではこの精索静脈瘤に対して精液所見改善目的、もしくは疼痛等の症状改善目的に局所麻酔を使用し顕微鏡下低位結紮術を施行しております。鼠径部に数cmの皮膚結紮を加え動脈、精管、リンパ管を温存し静脈を結紮します。手術は30分~1時間程度で終了します。

また、無精子症の方に対して他院と連携し顕微鏡下精巣内精子採取術も行っております。
基本的に両手術とも手術日に入院いただき問題なければ翌朝退院していただいております。(一泊二日)

外来での精液検査も施行しております。
男性不妊に関連して受診希望の方はお気軽に外来受診いただければ幸いです。

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2024年度手術件数

2024年度手術件数 合計247件

精巣内精子採取術(顕微鏡) 8件
顕微鏡下精索静脈瘤手術 133件
経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 25件
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 11件
包茎手術(環状切除術) 2件
陰嚢水腫手術(その他) 4件
精巣悪性腫瘍手術 3件
膀胱結石異物摘出術(レーザーによるもの) 4件
経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 3件
経皮的腎(腎盂)瘻造設術 1件
経尿道的尿管ステント留置術 53件

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医師紹介

部長増田 裕

  • 専門分野
    泌尿器科、男性不妊
  • 所属学会
    日本泌尿器科学会、
    生殖医学会、
    アンドロロジー学会
趣味
釣り
メッセージ
患者本位の医療
増田医師は泌尿器科全般に精通しており、特に前立腺肥大症の内視鏡手術、男性不妊症手術を積極的にされています、増田医師は、2001年から大阪医科大学不妊グループのリーダーとなり、2009年より非閉塞性無精子症の人を対象にmicro-TESE(マイクロテセ)」(顕微鏡下精巣内精子採取術)手術も行っています。2012年に生殖医療専門医を取得してます。日本で70人しかいない、生殖医療専門医と泌尿器科専門医の両方を持つ泌尿器科手術、男性不妊治療のエキスパートです。
不妊カップルの半分は、男性にも原因があります。その原因には、勃起障害・射精障害などさまざまなものがあり、治療も多岐にわたります。性機能障害に関しては本人でも自覚できますが、造精機能障害は、精液検査を受けなければわかりません。生殖医療は飛躍的に進歩しています。早いうちに精液検査を受ければ治療が可能になるかもしれません。非閉塞性無精子症の人を対象にmicro-TESE(マイクロテセ)(顕微鏡下精巣内精子採取術)手術が交野病院で可能となりました。クラインフェルター症候群の患者さんからも精子の採取が可能で、挙児可能です。また乏精子症・精子運動率低下の35%は精索静脈瘤が原因です。精索静脈瘤の手術を積極的にし、手術後多数の方が自然妊娠されました。男性不妊の診察は一度受診していただければ簡単な検査で診断がつきます。ぜひ受診してください。

泌尿器科部長 増田 裕

・学歴
平成5年 大阪医科大学卒業
平成13年 大阪医科大学大学院医学研究科博士課程修了 医学博士
・職歴
平成13年 大阪医科大学泌尿器科助手
平成14年 枚方市民病院泌尿器科副部長
平成17年 藍野病院泌尿器科部長
平成28年 畷生会脳神経外科泌尿器科部長
現在に至る
・資格
平成10年 泌尿器科専門医
平成15年 泌尿器科指導医
平成24年 生殖医療専門医、日本アンドロロジー学会評議

髙橋 信滋

  • 専門分野
    泌尿器科、男性不妊
  • 認定資格
    日本泌尿器科学会 専門医
    ダヴィンチサージカルシステム認定医
  • 所属学会
    日本泌尿器科学会
    日本生殖医学会
    日本透析医学会
    日本癌治療学会
    日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
    日本排尿機能学会
    日本アンドロロジー学会
趣味
ドラム
メッセージ
患者さんに対してわかりやすく説明し、納得できる医療を提供できるよう日々精進しております。

坂井 優

  • 専門分野
    一般泌尿器科
  • 所属学会
    日本泌尿器科学会
趣味
海外旅行
メッセージ
2025年10月から赴任しました。患者様に寄り添った医療の提供はもちろん、1人1人の生活や背景まで考えられる医師を目指して邁進しております。宜しくお願い致します。

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