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内視鏡センター

外来診療担当表

概要・特色

 2017年7月1日より、当交野病院において、内視鏡センターを開設する運びとなりましたので、ご挨拶旁々、その内容をご紹介致します。
 従来、内視鏡室は、中央診療部の一部門として稼働しておりましたが、内視鏡ブースは1列のみで、いわゆる胃カメラ、大腸ファイバーといった診断のための検査が主体を占めており、検査・処置のキャパシティも限られていました。
 この度、内視鏡センター開設にあたり、最新の電子内視鏡システムを備えた内視鏡ブースを3列とし、新たに胆膵領域の診断治療のための ERCP/EUS ブースも増設し、合計4列のブースとし、最新の内視鏡洗浄機も大幅に増強しました。これにより、同時並列の検査がきわめて容易となり、検査・処置枠が大幅に増加し、同時に待ち時間も短縮することが可能となりました。
 同時に、最新の内視鏡画像ファイリングシステムも導入し、精緻な検査画像の記録、保存が実現しました。

1) 内視鏡センターの診療内容

a) 消化器治療内視鏡の役割とその目的

消化器内視鏡は、本来その言葉通り、消化管の内腔を覗くために開発された道具ですが、その進歩は急速で、ビデオカードと同じ方式の電子内視鏡となって30年近くが経過し、より細かく、より軟らかく、より高画質となった電子内視鏡では、こちらも高画質化され、大きくなった内視鏡モニターを複数のスタッフが同時に視ることが可能となり、複雑な協調操作が可能となりました。
したがって、現在では、”視る”つまり診断するという当初の目的を超えて、これを用いて病気を治療するという重要な役割が加わりました。その目的とするところは、”最小侵襲治療”=minimally invasive therapy; MITです。苦痛が少なく、入院期間が短く、術後の機能障害を残さないなど、種々の特色がありますが、治療効果は同等で、外科手術が不要となることがその最大のメリットです。

b) 消化器治療内視鏡の守備範囲

・腫瘍に対する治療
代表的なものに、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と内視鏡的粘膜切除術(EMR)が挙げられます。主な治療対象は早期胃癌、食堂表在癌、早期大腸癌、大腸ポリープです。文字どおり内視鏡で腫瘍を切除する手技で、手元から約1m先で行う、いわばマジックハンドによる手術です。例えば早期胃癌では胃が丸ごと残る、つまり機能障害がほとんどなく、術後の痛みがきわめて少なく、入院期間も約1週間(大腸では2泊3日)と短いのが特徴です。
・食道・胃静脈癌に対する治療
ウィルス性肝炎やアルコール性肝障害が進行して起こることの多い肝硬変では、硬くなった肝臓を迂回する血流が増加し、食道に静脈癌が発生することがよくあります。これが破裂すると、出血によって肝不全に陥ったり、大量出血により生命に関わることも少なくありません。現在は、定期的な内視鏡検査で静脈癌を発見すると、破裂を防ぐために内視鏡的静脈結紮術(EVL)と呼ばれる方法で、静脈癌に輪ゴムをかけてくくり、つぶしてしまう治療が比較的簡便に行えるようになっています。初回治療でも約1週間の入院ですみ、苦痛もきわめて軽微です。不幸にして吐血した場合でも、大部分が同じ方法で治療可能です。
・消化管出血に対する治療
ヘリコバクター・ピロリ菌を退治する除菌療法の普及により、昨今、胃十二指腸潰瘍からの大量出血は一昔前に比べて激減しています。また、強力無比の酸分泌抑制剤の登場により、潰瘍の大部分が内服治療で治るようになりました。しかし、現在もなお、血管が切れて大量出血を伴う潰瘍は、一定割合存在し。最近では、脳梗塞や心筋梗塞予防のための抗血栓療薬の普及、あるいは、消炎鎮痛剤内服による潰瘍からの出血もまれではありません。 こういった病態における吐下血では、緊急内視鏡による内視鏡的止血が必要です。治療は、現在は、外科手術と同様、出血している血管を鉗子で把持して高周波凝固で止める方法、アルゴンガスに乗せた電流(アルゴンプラズマ)で局所を焼き固めるAPCを主体に、特殊な薬剤を切れた血管部分に注射したり、血管をステンレスのクリップで挟む方法も、部位により選択します。現在吐血や大量下血を伴う出血の約97%が内視鏡的に止血可能です。
・胆管結石・胆道感染・胆道腫瘍およびそれに伴う黄疸に対する治療
庵跡が胆管へ落下して詰まったり、胆管に腫瘍ができると、肝臓から腸管への胆汁の流れが悪くなり、黄疸が出ます。放置すると、急性胆管炎や肝不全を起こし死亡することもあります。
 こういった場合にも、内視鏡で胆管の出口を切開して石を取り出したり、医師や腫瘍で閉塞した胆管にチューブを通して黄疸をとるなどの処置が、かなりの割合で、内視鏡で行えるようになっています。
・消化管狭窄に対する治療
炎症や腫瘍、手術による繋ぎ目など種々の場合に消化管が狭くなり、通りが悪くなることがあります。このような場合にも、内視鏡から出した風船により狭い部分を拡張したり、ステントと呼ばれるプラスチックや金属の筒を通して、通りを良くすることができます。
・胃廔造設
脳卒中や神経の病気、高齢者では、食事や飲み物をうまく飲み込めず、これらが誤って肺に入り、誤嚥性肺炎を繰り返すことがあります。このような場合でも、内視鏡でお腹の表面から胃の中へのトンネルを造り、食道を通さずに栄養剤や薬剤を胃の中へ入れることができます。経口摂取可能となれば、抜去する事も出来ます。
以上が、現在当院で施行可能な内視鏡治療の概要です。しかし、全ての場合に内視鏡治療ができるわけではありません。例えば、日本人に多い胃癌でも、進んでしまったものでは、手術が必要となります。早期発見・早期治療というのは、よく言われることですが、症状のない状態での定期検査が非常に大切です。
 私ども内視鏡センターでは、40代以降の方には1~2年に1回の胃カメラ検査、50代以降で経験のない方には大腸の内視鏡検査をお勧めしています。特に、胃がん検診は、昨今、従来の胃透視検査(バリウムを飲んで行なうレントゲン検査)から、より精緻で確実な診断による胃癌の早期発見が可能な内視鏡検査に、急速にその比重が移りつつあり、現在では、嘔吐反射による苦痛が大幅に軽減できる、鼻から挿入する経鼻内視鏡も普及し、最近では、口から挿入する経口内視鏡に匹敵する画質のものも普及し始めており、当センターでも最新鋭の機器を導入しています。
 検査のご希望があれば、お気軽に消化管内科外来あるいは、罹りつけの先生にご相談ください。

2) 内視鏡センターの役割

内視鏡センターは、上述したような内視鏡診療を安全・確実に遂行するということが最大のミッションですが、一方、圧倒的な需要に対して、現状、本邦ではまだまだ不足している内視鏡医、内視鏡技師の育成も非常に重要な役割であると考えています。
 最新の機器・設備で技術を活かしたいという内視鏡医、内視鏡技師、これから技術を学び、エキスパートの指導の下、専門医取得を目指したいという若手のドクター、内視鏡技師取得を目指したいという看護師を積極的に募集しています。また、育児中・出産後の女性医師も歓迎します。週1回程度からでも、勤務復帰を目指したいというご要望にもお応え出来る体制です。

社会医療法人 信愛会 交野病院 内視鏡センター長 鳥居 惠雄

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医師紹介

センター長  鳥居惠雄

  • 専門分野
    消化器内視鏡診断・治療
  • 認定資格
    日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医
    日本消化器病学会本部評議員
    日本消化器内視鏡学会認定専門医・指導医
    日本消化器内視鏡学会和文誌査読委員
    日本消化器内視鏡学会社団評議員
    日本消化管学会胃腸科認定医
    日本消化管学会胃腸科専門医
    日本消化管学会胃腸科指導医
    日本消化管学会代議員
    日本内科学会認定医
  • 所属学会
    日本消化器内視鏡学会  日本消化器病学会
    日本胃癌学会
    日本消化管学会
    日本癌治療学会
    日本内科学会

医長 山端朋子

  • 専門分野
    消化器内視鏡診断・治療
  • 認定資格
    日本内科学会 認定内科医
    日本消化器病学会 消化器病専門医
    日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
    京都府緩和ケア研修会 修了
    嚥下機能評価研修会 修了
  • 所属学会
    日本内科学会
    日本消化器病学会
    日本消化器内視鏡学会
    日本消化管学会

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